卒業アルバム
卒業アルバム捨てている人が多い!？
こうしてたくさんの想い出と貴重な情報が詰め込まれた卒業アルバムですが、何と以外にも捨ててしまったという人が多いようです。
株式会社NEWSYが2014年（平成26年）に20代から60代の男女計1,500人を対象に行った調査によると、男性は60代以外、女性は20代と30代が10人に1人以上が小中高何れかの卒業アルバムを「捨てたことがある」と答えました。
「捨ててしまった」という人は男女共に20代が最も多く（女性は30代と同率）、60代が最少となっていました。つまり段々と捨てる人が増加するという悲しい傾向にあるようです。
また株式会社マイナビが2012年（平成24年）にマイナビニュース会員1,000人を対象に行った調査でも、10.4%にあたる104人が卒業アルバム等の「思い出の品」を「残していない」と答えたそうです。
卒業アルバムは個人情報の宝庫
近年個人情報保護が叫ばれることが多くなりましたよね。
卒業アルバムは個人の名前や写真が載せられているのはもちろん、実家や当時の住所や電話番号、将来の夢や自分の好み等人柄や性格と言った内面性に結び付くような事柄まで掲載されていることが多く、まさに個人情報の宝庫です。
個人の名前や写真が重要な個人情報であることは誰でもわかりますが、実家や当時の住所や電話番号、将来の夢や好き嫌いといった情報がなぜ重要になってくるの？と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこうした情報はパスワードを類推する際の手掛かりとなりやすいためとても重要な情報と言えます。
例えば住所であれば番地、電話番号であれば下の4桁なんかをパスワードにしている人が結構います。また現在の住所や電話番号と異なっていても、幼少時代に記憶したものは忘れることはまずないため、パスワードに利用されやすいのです。
他にも自分の好みや将来の夢などといった情報はパスワードを忘れた場合の「質問」なんかに使われやすいですよね。
だからと言って卒業アルバムに載せるなってことではないですが、パスワードを設定する際には気に留めてみるのも良いかもしれません。
卒業アルバムは厳重管理される重要書類
卒業アルバムは個人情報の宝庫であるため、学校では重要書類とした扱われます。学校は通常卒業したすべての学年の卒業アルバムを保管しています。
しかしみなさんは過去の卒業生の卒業アルバムって校舎内で見たことあるでしょうか？ おそらく見たことあるという人は少ないのではないかと思います。
そう！卒業アルバムは学校にとっては最重要書類なのです(笑)
冗談ではなく、卒業アルバムは歴史的な価値もあることから、校長や教頭、副校長などの特定職員しか出入りできない部屋で、金庫や耐火ロッカーに保管されていることが多いのです。
耐火ロッカーというところが単に盗まれるだけではなく、災害時にも消失しないように配慮が伺えますよね。
卒業アルバムの課題
貴重な情報が満載の卒業アルバムは、情報化社会となった今日では課題も浮き彫りになってきています。 最も大きいのは個人情報の流出元となること。
悪質な業者による買取が横行していることもあり、掲載してある名前と連絡先の名簿を売ってしまうという人が出てきます。 このため様々な勧誘の電話や、ダイレクトメールの発信源となったり、酷い場合は架空請求などに悪用された例もあります。
また芸情人や重大事件の容疑者・犯人等、良くも悪くも有名になってしまった場合、卒業アルバムから人物像が報じられ、あることない事言われることもあります。
当然同窓の卒業生が流出元となっていることが殆どです。
こうした問題から、とても悲しい話ですが住所や電話番号といった重要個人情報掲載可否の生徒学生本人による任意選択、更には全員揃って不掲載といった対応を行っている学校もあります。
卒業アルバムはいくら？
卒業アルバムの制作にかかわった方はだいたい予想がつくかと思いますが、そうでない方の方が多いと思います。
卒業アルバムの制作費は高額になることが多く、一人当たり1万前後から高いものでは2～3万円程度かかります。
そこでいくつかの会社に見積もりを出してみました。
条件は35人クラス×2クラス＝70人 20Pのアルバムになります。
株式会社アペックス
- 自社工場一貫生産
- メーカー直売
- デザインパターン（テンプレート）の活用
- 早期購入による割引
- シーズンオフ割引
- 継続取引による割引