演劇部の舞台発表会が毎年体育館で行なわれていました。当時は土曜日は午前授業でしたが、この演劇発表は土曜日と決まっていました。給食がない日なので食べ盛りの私たちはお腹をすかせながらの観劇ですが、おもしろくて楽しいものでした。ある年、「バンナナと殿様」という演し物で殿様がバナナを食べる場面がありました。本物のバナナを3本ぐらい続けてほおばるのですが、空腹な観客の子たちから一斉に「あ"~」とか「え"〜」とか声が出されるのです。最初は控え目に、次はハッキリと、その次はバナナの皮をむき始めただけで大声で。主役の男の子は笑いを必死に抑えて懸命に演技を続けようとしましたが、、繰り返される歓声(?)に食べかけのバナナを吹き出してしまい、その後なかなか演技にもどれなかったりしましたが、先生たちも叱れずに笑ってしまっていて、ある意味、会場が一体になった出来事だったのではないでしょうか。今でも忘れられない思い出です。主役の男の子は私より1年か2年先輩でしたが、どうしているでしょうね。
(2022/05/21 23:50:29:名無し)