中学1年の頃、あるクラブ活動に入ったら、そこに2年生のある女の人がいて、その人がたまらなく好きになった。その後この人が卒業するまでずっとあこがれていた。大人っぽい顔と、澄んだ瞳に吸い込まれそうだった。夏になると白のブラウス姿と腕と、さらに胸のふくらみがとてもまぶしかった。
でも彼女が卒業していなくなってしまうと不思議なことに、今まで少しも気にしなかった同じクラスの女子がこれまたやけに魅力的なことに気が付いた。でもこの人を好きな男子がいて、その人にはすべてにおいて到底かなわなかったので、ひそかに心で思うだけだった。今思うに、男の子が成長していく過程では、異性にはすごく関心が行くものだなと思う。その人の関心をひくためには勉強もできなければならないと思うようになったが、その志は生来のなまけ癖のため、実現しないまま卒業してしまったことが今になるとちょっと残念だった。
(2016/12/30 18:08:00:花ぞ昔の香に匂いける)