私は、南奥戸小学校の創立時に入学しました。当時は校舎の周りも空き地や葦の生えている湖沼、田圃があった時代です。私たち悪ガキは音楽室でもいたずらをしては先生から睨まれる悪さをしていました。当時大学を出たばかりの林田先生はそんな私たちに優しいまなざしで接してくれました。校歌ができて、中田喜直先生と中村純一先生の前でオルガンを弾き校歌の練習をしていただきました。中田喜直先生は横浜市旭区の万騎が原に住んでおり、のちに私の仕事が法務局に登記申請をだすため、この近くに引越しをしました。中田先生の作曲した校歌が結ぶえにしかもしれません。前田先生はその後東京の学校をいろいろ勤務して、音楽家として名を残しています。あの頃、私などに5という点数をつけていただき、今日までの励ましとなっています。昨年、あることがきっかけで、天皇陛下より紅綬褒章を、内閣総理大臣より賞状をいただき、私がここまでこれたのも、前田先生のおかげかと思います。これからの南奥戸小学校に前田先生のような人徳のある優しい先生が出てくることを期待しています。
(2022/01/16 15:29:21:吉野 修司)