バレーボールは、女性や子どもや高齢者も気軽に楽しめる室内スポーツとして、アメリカ合衆国マサチューセッツで当時25歳のアスレティックディレクターウィリアム・G・モーガンによって考案された。ネット越しにボールを打ち合う球技。1チーム6人で行われる。
初めてプレイされた1895年2月9日が発祥の日とされている。当初の名称は Mintonette(ミントネット)。これはバドミントンに由来する。バスケットボールはその4年前に同じマサチューセッツの20キロも離れていない地で作り出されたばかりだった。しかしバスケットボールは多少激しい動きが必要である。バドミントンの他、テニス、ハンドボール、野球などを参考にした。このころのルールは非常に単純で、試合に集まった人たちを同じ数の2チームに分けて、相手コートに返す際の回数は決まっておらず、ボールを打ち合い、ボールを落としたほうが負けというものであった。1896年、モーガンはこの新ゲームをスプリングフィールドで開催されたYMCA体育指導者会議の際に公開した。モーガンは当初このゲームをミントネット(Mintonette)と名付けたが、のちにハルステッド(YMCAトレーニングスクール教官)の提案を受け、名称をバレー・ボール(ボレー・ボール、volley ball)に改めた。1952年に現在のようにバレーボール(volleyball)と一語で表すようになった。
1926年に文部省の体操教授要目の中に、バレーボールが取り入れられ、学校でもバレーボールが授業で行われるようになった。学校教育においては、戦前、戦後の一時期、小学校5年生からバレーボールが教材として扱われていたことがあった。しかし、1958年の小学校学習指導要領から外され、中学1年生からの教材として扱われている。2011年度からソフトバレーが小学校の教科に採用された。小学校の全国大会としては全日本バレーボール小学生大会などがあるが、小学校バレーの元祖は広島の嚶鳴小学校(現・広島市立古市小学校)といわれる。
高校バレーは全国高等学校体育連盟バレーボール専門部が統括している。全国的な大会として以下の大会が有名である。
- 全日本バレーボール高等学校選手権大会(春の高校バレー)
- 全国高等学校総合体育大会バレーボール競技大会(夏のインターハイ)
- 国民体育大会バレーボール競技少年の部